2024年7月期 月9ドラマ「海のはじまり」。
夏(目黒蓮)と海(泉谷星奈)の物語は、水季(古川琴音)が亡くなったところから動き出します。
本記事では、「海のはじまり」の南雲水季が亡くなった原因である病気、病名について考察していきます。
「海のはじまり」水季は病気で亡くなった
第1話で水季の訃報を受けた夏。
水季の葬儀から自宅へ帰ってきた夏は彼女(有村架純)に、
”大学の同級生が病気で亡くなった”
ということを話しています。
よって水季の死因は自殺などではなく病気で亡くなったということが分かります。
「海のはじまり」水季の病気はいつから分かっていた?
水季の病気が分かったのは、海を出産してからではないかと考えられます。
子宮頸がんの発症はHPVに感染してから5~10年かかる場合もあります
「海のはじまり」水季が出産・病気を隠していたのは夏のため
水季は夏に内緒で出産をし、病気のことも隠していたのは夏のためではないかと考えられます。
就活に向けて早くから準備をし、親に心配をかけないよう名前のある会社に入社できるよう頑張る夏を一番近くで見てきた水季。
▼就活を始めていることを知ったシーン
水季:就活、もう始めてるの?
夏:うん 準備だけ
水季:ちょっと意外。採用されればどこでもいいや~って感じだと思ってた
夏:んー うちの家 ああだから 親に心配かけんのが一番嫌で。
名前ある会社なら安心するから。
水季:なるほどね。偉いね。
夏:面倒くさいことが嫌なだけ。波風立てずに生活できたら うん それでいいから
本当は夏との子どもを産みたいと望んでいたが、
夏の将来を壊したくないという一心で一人で産む決心をし、夏には隠したのだと思います。
「海のはじまり」水季の病気は何?脚本家が伝えたいことから考察
「海のはじまり」の脚本家である生方美久さんは、本作品を通して伝えたいことが明に二つあると話されています。
脚本家が伝えたいこと①がん検診
まず一つ目は、がん検診に行ってほしいということ。
「すべての人が受診できる・受診しやすい環境が整ってほしい」と話されています。
伝えたいこと一つが「がん検診」ということなので、物語に大きく関わっていることだということが分かります。
よって、水季の死因である病気とは「癌」であることの可能性がかなり高いと思われます。
中でも、若い女性でもかかりやすい「子宮頸がん」「乳がん」などではないかと考えられます。
脚本家が伝えたいこと②避妊具の避妊率について
二つ目は、避妊具の避妊率は100%ではないということ。
大人でも「避妊すれば妊娠しない」という認識の人が非常に多く、
今回のドラマのあらすじが公開された時にも
「大学生にもなって避妊も知らないカップルの話なんて書かないでくれ」という意見が届いたといいます。
生方美久「海のはじまり」インタビュー予期せぬ妊娠をした人とそのパートナーを「避妊しなかった」「性にだらしない」と決めつける風潮が、さらに彼らを追い込みます。コンドームは正しく使用しても90%程度、低用量ピルの内服でも99%の避妊率といわれています。
人工妊娠中絶に対する否定的視線もそう。事情も知らずに非難される傾向にあります。いつか身近に彼らと同じ悩みを持った人が現れたとき、悩み苦しみながら自らの選択をしたドラマの登場人物たちを思い出し、少しだけ優しくなってください。
「海のはじまり」水季が病気になった原因は夏?
前述の「脚本家がドラマを通して伝えたいこと」から、
水季が患った病気が「子宮頸がん」「乳がん」ではないかと考察しましたが、もしも子宮頸がんだった場合。
子宮頸がんの発症原因は、ほとんどが性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染です。
HPVは男女ともに存在しており、皮膚や粘膜にある細胞に感染。
パートナーが一人であっても、そのパートナーがHPVに感染していれば病気が発症する可能性があります。
となると、もしも水季が子宮頸がんだった場合、夏が感染させてしまったということも考えられます。
女性は子宮頸がん、男性の場合は性器のみではなく中咽頭がんを発症する恐れもあるといいます。
脚本家の生方さんが伝えたいことの一つであった「がん検診」に行って欲しいということは、女性だけでなく男性に対しての言葉でもあったのではないでしょうか。
まとめ
本記事では、「海のはじまり」の南雲水季が亡くなった原因である病気、病名について考察してみました。
脚本家である生方さんがこの作品を通して伝えたいことの一つ「がん検診に行って欲しい」。この想いがすべてなのではないかと思います。
よって水季の死因は癌。若い女性もかかりやすい「子宮頸がん」「乳がん」なのではないかと考察しました。
そしてもしも子宮頸がんだった場合、HPV感染させてしまったのは夏…ということが考えられます。
夏に突然別れを告げ、出産も病気も一人で背負った水季。これから物語がどう動いていくのか楽しみですね。